スペシャルティコーヒーを贅沢に使った、 テンデンスのオリジナルブレンドコーヒー「AMコーヒー/PMコーヒー」

2021年11月19日、テンデンスから「GULLIVER Medium」コレクションの限定カラーが100本限定で発売される。レギュラーラインの3色─ブラック、ホワイト、シルバーグレーをミックスして作られた100本限定モデルだ。発売日に合わせて、テンデンスのクリスマスキャンペーンを開催。11月19日から12月25日までの期間、全国のテンデンス正規販売店で腕時計を購入した方に、テンデンスがオリジナルでブレンドしたスペシャルティコーヒーセットがプレゼントされる。しかも協力してくれたのは、スペシャルティコーヒー専門店「Scrop COFFEE ROASTERS」。オリジナルブレンドのこだわりや特徴を、コーヒー鑑定士の中嶋太郎さんに訊いた。

焙煎士・中嶋太郎 CQI認定Qアラビカグレーダー。ジャパンバリスタチャンピオンシップ(JBC)審査員。シアトルの焙煎技術を習得後、Scrop COFFEE ROASTERSのコーヒー鑑定士として活動する。Qグレーダーとは、唯一の国際的なコーヒー鑑定士の資格のこと。全世界で4000人、世界のコーヒー従事者のうち0.016%のみが取得している。

朝に飲みたいすっきりとしたAMコーヒー、午後の切り替えにぴったりなPMコーヒー
「テンデンスの時計作りに対する熱意や想いをお聞きしたときに、我々としてもさまざまな提案が思い浮かびました。その中でも重要視したのは、“品質の良いものをお客様に届けたい”というご希望でした。そのため我々としても自信を持ってオススメできるスペシャルティコーヒーを100%使用してブレンドさせていただくことにしました。コーヒーを受け取った方が、テンデンスというブランドをより好きになってもらえるような価値のあるものに仕上がったと思います」
今回作られたコーヒーは、朝にすっきりと飲めるフルーティーな「AMコーヒー」、ちょっとひと息つきたい午後にぴったりな「PMコーヒー」の2種類。テンデンスの腕時計をイメージし、時間に焦点を当てて「午前と午後」をコンセプトにブレンドされている。


「AMコーヒーは、朝起きたときに爽やかな気分で1日のスイッチを押していただきたいと思い、フルーティーで華やかな味わいにブレンドしています。コーヒー発祥の地であるエチオピアの中でも、シダモとイルガチェフェという人気の高い生産地の豆を使用しました」
シダモのコーヒーは、ベリー系の赤みがかった果実感のような甘さやジューシーさがあるのが特徴。一方のイルガチェフェのコーヒーは、軽やかでジャスミンのような華やかさ、そしてシトラス系の明るい酸味が感じられる。


「PMコーヒーは、インドネシアのスマトラ島と中米のホンデュラスのコーヒーをブレンドしています。例えば、平日仕事をしているとき、昼食後は眠くなってしまいますよね。そんなときに仕事のスイッチを押すことをイメージしてブレンドしました。また土日の夕食前のゆったりとした時間などに、読書などの自分の好きな趣味と一緒に落ち着けるシーンで飲んでいただくのもおすすめです」
スマトラ島のコーヒーは、AMコーヒーとは180度違い、ワインのフルボディのような重厚感のある味わい。苦味の中に良質な甘さを残す。ホンデュラスのコーヒーは酸味や甘味のバランスに優れており、両者が組み合わさることでひとつのコーヒーとしての完成度を格段に高めている。



コーヒー文化を再燃させたスペシャルティコーヒー
そもそもスペシャルティコーヒーとは、コーヒーの審査会での品質評価点数が80点以上のものを指す。審査基準は多岐に渡るが、甘さや酸味、後味の印象などの味覚に加えて、生産地のトレサビリティやサステナビリティといった観点も重要視される。歴史に目を向けると、1982年にアメリカで発足したSCAA(=Specialty Coffee Association of America)という協会により定義付けられたことから始まる。
1960年代のアメリカのコーヒー界隈は暗黒時代と呼ばれており、農家が美味しいコーヒー豆を栽培しても安く買い叩かれてしまう買い手が有利な状況が続いていた。そうなると農家は質より量を追求するようになり、美味しいコーヒーが手に入らないようになっていた。良いコーヒーを作った農家にはきちんとした対価を支払おうという想いのもと、コーヒーを取り巻く劣悪な環境を変えるべく立ち上がったのがSCAA、ひいてはスペシャルティコーヒーの発展に繋がるわけだ。

「一般的なブレンドコーヒーも、このような歴史的背景をもとに発展してしまっています。質の悪いコーヒー豆をバランス良く混ぜて、深めに焙煎することで、マイナスの特徴を分かりにくくするのです。味をごまかして安いコーヒーを売るという考えが多かったこともあり、ブレンドコーヒーに良い印象、美味しいブレンドコーヒーが生まれにくかったです。
しかしScrop COFFEE ROASTERSでは、こうしたブレンドコーヒーの価値を高めるべく活動しています。シングルオリジンでも美味しいコーヒーを適切に組み合わせることで、お互いの長所を高め、ブレンドコーヒーでしか味わえない複雑さを持つ新たなコーヒーを生み出しています。
それぞれの豆の良いところで補完し合うことで新しいコーヒーを作れるのが、ブレンドコーヒーの魅力だと考えています。仕入れたコーヒー豆の良さを見極めて組み合わせるのは農園にはできないし、ロースターのような立場が提供できる付加価値です。いろんなコーヒーの楽しみ方を知ってもらいたいです」
こうした考えは、偶然にもテンデンスの時計作りの考え方にも似ている。ナイロンやアルミニウム、シリコン、ステンレスなど、あえて異なる素材のパーツを組み合わせることで、これまでにはない新しい表情を持つ腕時計を完成させる。またそれぞれが混じりけのない純粋な100%素材を使用するため、素材の良さも存分に堪能できる。こうしたモノ作りの考え方が、テンデンスとScrop COFFEE ROASTERSを引き合わせたのかも知れない。

ドリップパックの技術は進化している
コーヒー好きの人こそ、ドリップパックに良い印象を持っていないのではないだろうか。コーヒーというのは生豆の状態だと1年くらい劣化はしにくいが、焙煎後は空気に触れることで劣化、さらに粉にすることで空気に触れる表面積が増えてしまう。だからこそ、ドリップパックのお手軽さは認めるが、味に関してはコーヒーを淹れる直前にコーヒー豆を挽くハンドドリップに敵わないと考える人も多い。しかしここ数年でパッキングの技術は大幅に進化している。
「Scrop COFFEE ROASTERSでは劣化スピードをゆるやかにするために袋の中に窒素を充填しています。ドリップパックのパッケージに使われているフィルムも、酸素を通しにくいものを使っています。数年前だと『ドリップパックなんか美味しくないでしょ』というお客様もいらっしゃったのですが、実際に飲んでいただくと美味しさに驚いてくれるのです。コーヒー愛飲家にもドリップパックを使われる方が増えているんですよ。
また、スーパーマーケットなどで売られているドリップパックでは粉の使用量が7〜8gが一般的ですが、『AMコーヒー/PMコーヒー』では12g使用しています。コストを抑えるために粉の量を少なくすると、ドリップパックを縦長にして液体に浸らせながらコーヒーを抽出することになります。そうしないと味が薄くなってしまうのですが、浸っている時間が長いと“えぐみ”などの出したくない味まで出てしまうんです。我々は、ハンドドリップで使用するような横に広い形のフィルターを使っているので、雑味もなく、まるでハンドドリップで抽出したようなすっきりとしたクリアな味わいを楽しんでいただけます」

ドリップパックの美味しい抽出方法
※スマートフォンからのご視聴の場合、横画面に閲覧頂けますと全画面にてご覧いただけます。
「まず90度前後のお湯を160cc用意していただきます。3回に分けて注いでいくのですが、まず一投目はコーヒー粉全体にお湯がかかるように30g注いでいきます。お湯が浸透するまで30秒ほど待って蒸らしたら、二投目は50gのお湯を30秒くらいかけてゆっくり注いでいきます。その後10秒ほど蒸らしたら、最後の三投目を注いで完成です。全体で1分20秒〜30秒で注ぎ終えるようにしていただけると、雑味がない美味しいコーヒーが仕上がります」

クリスマスキャンペーン
※画像はイメージです

11月19日(金)から12月25日(土)までの期間、全国のテンデンス正規販売店にてテンデンスの腕時計をご購入いただいたお客様に、テンデンスがオリジナルでブレンドしたスペシャルティコーヒーセットをプレゼントいたします。朝すっきりと飲めるフルーティなAMコーヒーに、午後ほっと一息、気持ちをリセットできるちょっぴりビターなPMコーヒーは、スペシャルティコーヒー 専門 店「Scrop COFFEE ROASTERS」とのコラボブレンドです。
開催期間:2021年11月19日(金)〜2021年12月25日(土)
場所:テンデンス正規販売店、コンセプトショップ
※一部プレゼントの商品が異なる場合がございます。ご了承ください。

Gulliver Medium
オーバーサイズながらも軽やかな着け心地で人気を博してきたテンデンスの人気コレクション「GULLIVER Round」のDNAを踏襲しつつ、ひとまわり小さいサイズで人気を博してきた「GULLIVER Medium」ですが、今回の新作に合わせ、およそ10年ぶりとなる大型アップデートを行いました。その結果、Tendenceの代名詞であるオーバーサイズ50㎜と比べても、遜色ない存在感ある41㎜サイズのデザインに仕上がりました。

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