MY STYLE - 有明 葵衣 -

東京五輪から正式種目として認定されたバスケットボール 3x3(スリー・エックス・スリー)。5人制の半分のコートで行われる3人制のバスケットボールだ。ストリート発祥のスポーツらしく、軽快な音楽とスピード感のあるゲーム展開がこの競技の最大の魅力で、ファッションとの親和性も高い。

テンデンスと渋谷区を拠点とする3x3のチーム「TOKYO DIME」とのコラボモデル発売を記念したWEB連載“MY STYLE”。

第四回目のゲストはプレミアリーグ初代得点王・有明葵衣選手。
民間企業で社員として働く傍らNPO法人で理事を務め、さらにはTOKYO DIMEでプレーヤーとして活躍している有明さん。バスケ歴は26年という彼女の経歴は、バスケへの熱意と努力なしでは語ることができない。



3x3は“自分らしさ”を表現できる、創造できる競技だと思っています
小学校の頃に兄の影響でバスケットボールを始め、中学、高校もバスケ漬け、全国大会を何度も経験した経緯を持つ。進学した筑波大学でも1年よりレギュラーを射止め、在学中には主将も経験。卒業後は女子トップリーグ(WJBL)に所属するチームに入団し、プレーもしてきた。

「上手くなりたい思いと、純粋に楽しいからここまで続けてこられたという感じです。3人制を始めたのは先輩に誘われたことがきっかけですが、自分の性格やプレースタイルに合っていると思っています」

5人制と3人制の両方を経験している有明さんだが、その違いはかなり大きいという。5人制では元々攻撃的なプレーヤーだったが、チームで生き延びてくためにあえてコントローラー型のプレースタイルに作り変えていった経験があった。

「もちろん、そこで経験させていただいたことはすべて今に活かされていると思っていますが、3人制を始めたときに感じたのは、かなりオフェンシブな競技なので自分にとてもマッチしていると思いました。自分の好きなスタイルに戻ったというか。3人制は10分という時間の中で得点の多いほうが勝ちなので、どんどん攻撃しますし、シュートもどんどん打たなければいけない。また、3x3を続けていくことでこんなプレーもできるのかと、新たな発見もあるんです」

女性にとっては、もはや格闘技的なスポーツのようにも見えるのだが、3x3ならではの魅力を聞くと。

「3人制は5人制よりも経験のスポーツだなと実感しています。あと、同じメンバーで積み重ねるというのが重要だと思ってます。4人しかいないので、1人でも変わるとチームが変わるんですよね。それだけ1人の影響力がすごく大きいので、それが面白さでもあります。私は何に対しても“自分らしさ”というのを大切にしているんですけど、3x3は自分らしさを表現できる、創造できる競技だと思っています。チーム4人にはそれぞれのカラーがあって、それがコート上で色々な化学反応を起こすんです。それによって各個人の“らしさ”が際立つみたいな。そう考えると3x3って個性が際立っているテンデンスさんみたいですね(笑)。」

そのテンデンスとTOKYO DIMEのコラボウォッチが発売中とのことだが。

「テンデンスは元々知っていて、カワイイな~と思っていたんですけど、TOKYO DIMEとコラボさせて頂いて、これは素晴らしい機会を頂いたなと。独創性と存在感が魅力的で、普段のシンプルなファッションのポイントになりますね。周りからその時計何!?と聞かれることも多くて、そのたびに見て見て~って(笑)」


テンデンスはON・OFFの切り替えスイッチ
3x3、NPOの理事、会社員…と多忙な有明さんにとって、時計は必需品。仕事の時はスマートウォッチだが、プライベートの時はファッションに合わせて選ぶようにしているとか。今日着けている『TIE-DYE Collection』は、サイケデリックなタイダイ柄を立体的に表現したコレクション。ポップなカラーリングが女性に人気の1本だ。
「時計を選ぶときはやはりデザイン重視。あと自分の持っている服と合わせられるかどうか。ジュエリーとかアクセサリー感覚ですね。なのでテンデンスはオフの時の必需品です。時計と靴をOFF仕様に変えると気分的に切り替わるんです。靴だったら『ジョーダン』。スニーカーが大好きで、このジョーダンは去年の12月にプレミアリーグがあって、優勝したら買うって決めていたものなんです。そんな風に自分へのご褒美として買ったジョーダンが3足ほどあります」

優勝したご褒美がジョーダンとはいかにもバスケットボールの選手らしい。そんな有明さんにファッションのこだわりを聞くと…
「スニーカーっていうアイテムが好きなんです。ジョーダンは存在感があるのでデニムに合わせることが多いですね。スニーカーにスカートっていう組み合わせも好き。時計と靴ってファッションの中でも重要なアイテムだと思います。その二つの相性も大事。例えば今日みたいなシンプルな服の時には、ボリューム感があったほうがいいのでテンデンスとジョーダンを選びます。時計は機能重視の方も多いと思いますが、私はやはりデザインや色、ボリューム感。だからいくつ持っていてもいいものですね。スニーカー同様、何かのご褒美に一つずつ増やしていければと思っています」



3x3への入口ってもっとファッション感覚でいいと思うんです
そんなTOKYO DIMEでの目標は、意外にもバスケで勝つことだけではないという。

「TOKYO DIMEは3x3の中心的なチームだと自負していますが、3x3だけでなくて、社会にも影響があるチームだと思います。自分たちは勝つことが目的じゃなくて、自分たちが勝つことで、社会に貢献出来たりとか、バスケットボール界の普及発展に寄与出来たら嬉しいなと思い、SDGsの活動もしています」

有明さんの話を伺っていると、3x3は閉ざされたスポーツではないということがよくわかる。例えば『DIME GREEN SDGs』と称したSDGsを啓発するためのイベントを企画するなど、バスケットボールチームが地域と協力してできることを模索する姿勢がこのチームにはある。

「バスケを始めるきっかけって、なんでもいいと思っています。そういう意味で3x3は身近なスポーツなんです。東京オリンピックで女子日本代表が銀メダルを獲得したように、日本の競技レベルはトップクラスだと思うんですけど、3x3への入口はもっとファッションみたいな感覚でもいいと思うんです。選手のかっこいいプレーを真似したいとか、DJやMCがいる会場の雰囲気が好きでもいいですし、そういう色んなきっかけになり得るスポーツが3x3だと思うので。テンデンスとTOKYO DIMEのコラボウォッチもそういった意味でたくさんの人が興味を持ってくれると思います」
有明 葵衣さん
Aoi Ariake

(プロフィール)
5人制ではU-18カテゴリー・ユニバーシアードでそれぞれ日本代表に選出され、 小学校からWリーグまですべてのカテゴリーでキャプテンを務めるリーダーシップを持つTOKYO DIME不動のエース。 Wリーグの理事やNPO法人の副代表を務めるなど、オフコートでも多方面で活躍する文武両道アスリート。
Twitter https://twitter.com/RW4ari0521
Instagram https://www.instagram.com/aria01stgrm/
ONE-HALF=取材・文
-BACK NUMBER-
鈴木 慶太 小松 昌弘 岩下 達郎


《限定100本》TOKYO DIME コラボレーション第2弾発売中!

2018年に限定発売され、発売開始15分で完売となったTendence × TOKYO DIMEコラボレーション第1弾に続 き、第2弾はカジュアルやスポーティなファッションだけでなく、スーツやドレススタイル時にも着⽤して頂きやすいよう、落ち着いたブラックカラーをベースにデザインされたモデルです。
VIEW MORE