MY STYLE - 岩下 達郎 -

東京五輪から正式種目として認定されたバスケットボール 3x3(スリー・エックス・スリー)。5人制の半分のコートで行われる3人制のバスケットボールだ。ストリート発祥のスポーツらしく、軽快な音楽とスピード感のあるゲーム展開がこの競技の最大の魅力で、ファッションとの親和性も高い。

テンデンスと渋谷区を拠点とする3x3のチーム「TOKYO DIME」とのコラボモデル発売を記念したWEB連載“MY STYLE”。

第三回目のゲストは、岩下達郎選手。学生時代から数々のタイトルを手中に収め、2014年よりTOKYO DIMEに所属。3x3 EXE PREMIER初代王者のメンバーだ。205cmというバスケットボール選手にとってはこれ以上ない恵まれた体躯を持ちながら、多忙な商社マンという肩書も持つ。どちらも生半可な気持ちで取り組むことはできないストイックな環境に身を置く岩下さんのMY STYLEとは。


バスケも仕事も“120%本気で”やっていきたい
「バスケは中学3年生から始めて、もう人生の半分以上は一緒ですね。大学の時はインカレで優勝しましたし、一応各カテゴリーで全国チャンピオンを獲りました。社会人になって少ししてからTOKYO DIMEに参加したのですが、2014年の初年度と仕事の海外赴任から帰国した2017年に総合優勝しました」

社会人とプロバスケット選手の両立は相当ハードな環境だと思うが、岩下選手の想いはとても強かった。

「仕事の関係で2年間南米(チリ・ペルー)に駐在していたのですが、バスケットをする環境が全くなくて…。それでサーフィンばっかりしてました。特にペルーってサーフィンのメッカで世界ランカーにもペルー人が多いんですよ。それで帰国してからまたTOKYO DIMEに誘われて3x3に復帰したその年に優勝できました。それは本当に嬉しかったですね。以前は5人制をやっていたのですが、時間的な制約などあって仕事との両立がなかなか難しいんです。僕のSTYLEというか考え方は、プロとしてやっている以上は120%本気でバスケと仕事に取り組むこと。3x3はこのバランスが絶妙に取れる競技なので、両方で夢を追うことができるんです」

常に時計は身近な存在だという岩下さんに今回のコラボアイテムについて訊いてみた。

「日頃からスーツで仕事をしているので時計は常に着けています。逆に時計がないと腕元に違和感を感じて(笑)。テンデンスは第一弾のコラボの時に知ってから使わせてもらってます。コラボ時計ってチーム名が入ってるじゃないですか。しかも自分の所属するチームとなると思い入れは全然違いますよね。デザインも絶妙で、ビジネスやチームのオフィシャルな活動にも、カジュアルにも着けられるのでシーンを全く選ばないんですよね。これ1本持っとけばどうにかなるっていう万能性がテンデンスの良さだと思っています。あと、個人的に好きなのはこの分厚さとデカさ!僕みたいにデカい人にとっては腕にこれくらいのボリュームがあるとバランスが取れてちょうどいいんです」


着ける時計に合わせてファッションを楽しんでますね
スニーカーが大好きで、結構な足数のコレクションをお持ちだという岩下さん。今日はその中でも特に気に入っているアイテムをご持参いただいた。
「足が大きいので(32cm!)そもそも合う靴がなかなかないんですけど、そのなかでナイキのスニーカーは案外見つかるんですよ。なので持っているスニーカーの中ではナイキが多いですね。今履いているナイキ×サカイの『LD WAFFLE』は履き心地がよくて、特にフォルムが美しいですね。このコラボは何シリーズか続いているので常にチェックしてます」
時計とスニーカーの色合わせが好きだという岩下さん。ご持参いただいたテンデンスは『ディカラー』コレクション。大自然の色彩をイメージしており、岩下さんが選んだのはオーロラのカラーリング。ケース、ベゼル、ダイヤルがグラデーションになっており、ストラップカラーはブラックのシックな1本。

「履いているスニーカーはポップなカラーリングですが、基本的にはアースカラーやモノトーン系が多くて。このディカラーのような割と落ちついた色味の時計は僕が持っているスニーカーたちと色のトーンが合うので好きですね。こっちのナイキ×オフホワイトの『エアジョーダン5』(※スニーカー写真左上)に合いそう」
ファッション雑誌経験者の筆者目線なのだが、岩下選手のTシャツ、パンツ、ソックス、スニーカーのバランスが絶妙で本当にカッコいい。

「あ、このパンツはナイキ×フィア オブ ゴッドのコラボ(※注 非常に希少性の高いアイテムです)なんですが、穿いてみたらサイズが合わなくて自分で切っちゃいました」

おぉ、器用というか大胆というか(笑)。



競技だけではないアスリートとしての在り方も発信していきたい
3x3という競技にアスリートとして本気で取り組んでいく中で、岩下選手の夢はさらに広がっていくという。

「今まではプレーすることだけがバスケットボール選手の仕事だと思っていたんですけど、チームとして掲げている『DIME GREEN SDGs』といった社会活動だったり(※1)、もっと3x3という競技を広めていきたいって強く思うようになりました。ファッション、音楽、ダンスなど、今のキッズたちが一つでも興味を持てるところを入り口にして3x3にたどり着くような“仕組み”があっていいと思うんです。今この瞬間も日本全国の公園にバスケットゴールがどんどん増えているんですよ。昔に比べて身近でプレーできる場所が見つけやすいんです。まずはそこでシュートを1本打ってみるとかして面白さを知ってもらいたいですね。僕らはそんな場所でイベントだったり、それこそテンデンスさんのお名前を借りて渋谷の人目が付くようなところで「面白そうじゃん!」って感じてもらえる機会をたくさん作っていければと思っています。あと、チームとしてはここ最近優勝から遠ざかっているので、まずは国内1位。さらに海外に挑戦して世界で勝ち切ることですね。僕の個人の目標はそれに貢献することだと思っています」

※1 TOKYO DIMEではチーム理念である『3x3競技とバスケットボール界全体の普及と発展』を目指す過程において、さらに広範な社会全体に対して寄与していく為、2015年に国連サミットで採択されました

『SDGs(持続可能な開発目標)』に沿った独自のゴール設定として、『DIME GREEN SDGs』を2020シーズンより新たに追加いたしました。 https://dime-3x3.com/dime-green-sdgs/
岩下 達郎さん
Iwashita Tatsuro

(プロフィール)
国内リーグ日本人最高身長の205cmというサイズを誇るビッグマン。
その圧倒的なサイズと驚異のウイングスパン220cmというリーチを生かし ペイントエリアと呼ばれるゴール付近を制圧し攻守ともにチームを支えるTOKYO DIMEの要。
Twitter https://twitter.com/ta2taro
Instagram https://instagram.com/ta2taro
ONE-HALF=取材・文
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小松 昌弘 鈴木 慶太


《限定100本》TOKYO DIME コラボレーション第2弾発売中!
2018年に限定発売され、発売開始15分で完売となったTendence × TOKYO DIMEコラボレーション第1弾に続き、第2弾はカジュアルやスポーティなファッションだけでなく、スーツやドレススタイル時にも着⽤して頂きやすいよう、落ち着いたブラックカラーをベースにデザインされたモデルです。