MY STYLE -落合 知也&吉武 忍-

東京五輪から正式種目として認定されたバスケットボール 3x3(スリー・エックス・スリー)。5人制の半分のコートで行われる3人制のバスケットボールだ。ストリート発祥のスポーツらしく、軽快な音楽とスピード感のあるゲーム展開がこの競技の最大の魅力で、ファッションとの親和性も高い。

テンデンスと渋谷区を拠点とする3x3のチーム「TOKYO DIME」とのコラボモデル発売を記念したWEB連載“MY STYLE”。

最終回は特別編として男女ペアで登場頂いた。 3x3ファンであれば誰もが知るパイオニアで、日本代表選手でもある落合知也選手。五輪後の多忙な中、テンデンス・コラボモデル取材のために駆けつけてくれた。 女子選手は、チームのみんなに愛されるTOKYO DIME元気娘の吉武忍選手。 仲の良い兄弟のようにテンポよく話す2人から垣間見える3x3に対する並々ならぬ情熱。 そこにTOKYO DIMEというチームの強さの原動力を感じ取れたのだ。


好きなことを続けるにはどんな環境でも楽しむ姿勢が大切なのだ


過去4回にわたってお送りしてきた連載も今回が最終回。 最後は少し趣向を変えてTOKYO DIMEの男女選手に出演頂いた。 ご存じ、オリンピアンの落合選手と、狭いコートを縦横無尽に駆け回る姿が印象的で笑顔がとてもチャーミングな吉武選手。普段は先輩後輩の関係だが、そのテンポの良い会話のキャッチボールは聞いていてとても気持ちが良い。 まずは吉武選手に落合選手の印象を聞いてみた。

「落合さんは『大丈夫、俺が点を取るから!』という気持ちがとても強くて、ボールを持つと必ずリングに沈めてくるんです。同じバスケットボール選手としてとても尊敬しています」(吉武)
そんな落合選手は先日の東京五輪に日本代表として出場したことはもちろんだが、普段は2チームで活動している超多忙なバスケットマン。いったいどんな殺人的なスケジュールを送っているのか。
「5人制のシーズンが毎年9、10月から5月くらいまであるんですよ。レギュラーシーズンは60試合ありますし、プレーオフまで進むと5月末までずっと続くんです。それが終わったらすぐにTOKYO DIMEで3x3が始まるという感じのスケジュールです」(落合)

え、そのスケジュールだといわゆるオフシーズンって...

「ないですね(笑)。たまに海外遠征などで5人制と3人制のシーズンが被ったりした時はどちらかを選ばなくてはいけないという調整が大変ですが、常にチャレンジャーだと思ってやっているので本当にやりがいがありますね」(落合)
一方の吉武選手は普段は会社員として週5日働きながら、TOKYO DIMEでの試合や練習に参加しているとのこと。2人とも肉体的にも精神的にも相当タフな環境に身を置いているが、最高のパフォーマンスを引き出すために大切にしていることは“自分時間”とのことだ。
「私は練習が辛いと思ったことがないんです。ただ、仕事中は人と話さない時間が多くて、それが本当にストレスで。。なので体育館に来て仲間と話したり、他のチームの子とも仲が良くてたくさん話したりするんです。しゃべる事が大好きすぎて(笑)。ただ、それが自分なりのリラックス法で、プレーや日々生きるための原動力になっていますね」(吉武)

プライベートな“自分時間”なんてあるのか?恐る恐る落合選手にも聞いてみた。

「僕はほぼ毎日がバスケ漬けですね。越谷アルファーズというBリーグのチームにも所属しているので、例えば午前中に越谷で練習して、午後に別の打ち合わせをして夜にDIMEで練習するみたいな。いつも車で移動しているんですけど、毎日だいたい2,3時間は運転していますね。ただ、その時間が僕にとっての最大のリラックスタイム。体が大きくてバスケの荷物も多いので、SUVの大きい車に乗っています。家にいるみたいにくつろげる空間ですよ。辛いなんて全くなくて、むしろ大事な時間ですね」(落合)

結果を出している人ほど休む間もないほど忙しいが、この2人にはそんな自分を労わる知恵や工夫がある。スポーツ選手でなくともその姿勢は見習いたい。

「あ、自分時間といえばDIYに没頭してます!」(吉武)
ご自分で工具一式揃えてやっているのですか?
「いや、やろうかなぁと思って調べてるだけなんですけど...」(吉武)
「没頭してないじゃん!」(落合)
「調べるのに没頭してます(笑)」(吉武)


チーム全員でスーツにテンデンスを着けたら相当カッコいいと思いますね(落合)


テンデンスのカラーはコーディネートのアクセントにしたい(吉武)


チームカラーをオーラとして纏っているからなのか、TOKYO DIMEの選手はグリーンが良く似合う。テンデンス×TOKYO DIMEのコラボ時計はユニセックスで使用できる『GULLIVER ROUND』がベースとなっている。男女それぞれの目線でコラボ時計について話を聞いてみた。

「アスリートなので普段はスマートウォッチで脈を図って栄養士やトレーナーと共有してコンディションを整えているのですが、試合の遠征の時とかにチーム全員でスーツにテンデンスを着けたら相当カッコいいと思いますね。3x3の一つのチームのためにコラボ時計を作ってくれたことは選手として本当に嬉しく思います」(落合)

「私、時間の管理があまり得意ではなくて...。スマホで時間を確認する時代ですけど、ポケットからいちいち出して確認するよりも腕元で確認できた方が楽なので。その点、テンデンスは文字盤が大きくて見やすいのはとってもありがたいです! あと、かわいいカラーが色々あるじゃないですか。普段、ワントーンでシンプルなコーディネートが多いので、そういう時のアクセントにテンデンスで少しカラーを足すのが良いんですよね」(吉武)

400足以上あるスニーカーは専用の部屋を借りて保管しています(落合)
スニーカーコレクターと言われてもおかしくなくらいの量を所有しているという落合選手。どんなレアスニーカーを持ってきたのか気になるところだ。

「スニーカーは本当に大好きで400、450足くらいかな。家とは別にワンフロア借りていて、そこに保管しています。今日持ってきたナイキの『エアジョーダン4』はレア物でもなく普通に販売していたインラインの商品なのですが、普段お世話になっている上野・アメ横の山男フットギアの方にオリンピックが終わった後に、お疲れ様の意味を込めてプレゼントしてもらったシューズです。今日持ってくるならコレだと思いましたね。今ってオンラインでスニーカーを買うお客さんが多いですけど、僕は実際にお店に行ってプロの方のお話を聞いて試着しながら買うのがやっぱり好きですね。で、忍は何持ってきたの?」(落合)
「落合さんと同じでナイキを持ってきました!知人からの頂き物で。名前わかります?」(吉武)
「テクノだね。『M2K テクノ』。ダッドシューズっぽいデザインというか。お洒落な人はみんなこういうデザインのスニーカーを履いてましたよね」(落合)
「めちゃめちゃ詳しいですね! 私、ストリート女子みたいなちょっとダボっとした服が多いので、こういうゴツいスニーカーを履くことが多いです。時計もそうですけど、ちょっとしたカラーでアクセントを付けることが好きなんです。」(吉武)


第一線でやっている自分の背中を子供たちに見せたい(落合)


3人制と5人制をもっと自由にチョイスできる時代が来れば(吉武)


オリンピックをきっかけに3x3の認知が高まってきている今、日本に競技を根付かせるために秘めている想いはどのようなものなのか。

「今はWORMAiD(ワームエイド)という子供たちの育成プロジェクトを立ち上げて、週一でスクールを持っているんです。引退した選手がスクールをやるのは多いと思うのですが、現役の第一線でやっている自分が子供たちに伝えられることも多いかなと。オリンピックに向けて頑張っている姿を見て、子供たちから感動した!刺激をもらえた!とか言ってもらえるので。そういった背中を見てもらいながら一緒に夢を追いかけようというプロジェクトです。自分は3x3に出会って人生が大きく変わったので、3x3で培ったものを子供たちに還元したいと思っているんです。忍もそう考えていると思うんですけど、僕だけではなくてみんなで協力して業界を盛り上げていきたいですね」(落合)

「オリンピックでだいぶ認知度が上がってきているので、普段やらないような場所で大会を開催してもっと多くの人に3x3を知ってもらいたいのと、競技人口が増えてほしいなって思います。高校や大学には5人制の部活しかなかったりするので、若いうちから3人制も選べるような環境があればだいぶ違うと思うんです。自分にはこっちが合ってそうだから3人制に行ってみようみたいな。もっと自由でいいと思うんです。選手としてはもちろんですが、今後はそのような活動もしていきたいと思っています」(吉武)

世代は違えども3x3に対する熱き想いは同じ2人。日本中が3x3に熱狂する日が来るのはそう遠くない未来なのかもしれない。
落合 知也さん
Ochiai Tomoya

(プロフィール)
2011年のウラジオストクで行われた世界大会から3x3競技をスタートし、以降国内の3x3シーンを牽引し続けてきた日本3x3界のシンボル。 「WORM」という愛称でも親しまれ、その名の通り泥臭いハッスルプレーや力強いゴール付近でのプレーでチームを引っ張るTOKYO DIME不動のエース。
Twitter https://twitter.com/UD_WORM91
Instagram https://www.instagram.com/ud_worm91
吉武 忍さん
Yoshitake Shinobu

(プロフィール)
2016年には日本代表として世界大会にも出場した実力を持つTOKYO DIME女子が誇るハッスルプレーヤー。 コート内を縦横無尽に駆け回り相手を苦しめる無尽蔵のスタミナと運動量でチームにパワーをもたらす。
Twitter  https://twitter.com/___shi1012
Instagram https://www.instagram.com/shinobuuuuuuuuuuu
ONE-HALF=取材・文
-BACK NUMBER-
鈴木 慶太 小松 昌弘 岩下 達郎 有明 葵衣


《限定100本》TOKYO DIME コラボレーション第2弾発売中!

2018年に限定発売され、発売開始15分で完売となったTendence × TOKYO DIMEコラボレーション第1弾に続 き、第2弾はカジュアルやスポーティなファッションだけでなく、スーツやドレススタイル時にも着⽤して頂きやすいよう、落ち着いたブラックカラーをベースにデザインされたモデルです。